平成享保・その先を読む・・・人減定着日本展望
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現代社会研究所  RESEARCH INSTITUTE FOR CONTEMPORARY SOCIETY

古田隆彦著
平成享保・その先を読む・・・人減定着日本展望

Amazon電子出版
2016年12月刊
定価:550円


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「昭和元禄」から「平成享保」へ…。平成元年(1989年)、某新聞のコラムで筆者が展望した、平成の社会情勢は、この29年間を振り返ると、ほぼ的中しています。
「平成時代は江戸時代の享保時代に近づく」という展望は、筆者の提唱する未来予測手法「人口波動法」を初めて現代社会に応用したもので、社会情勢の変化は人口波動の進行過程と強く連動しているという発想に基づいています。
その後、この論点をより詳細化して、2011年からWeb上でblog「平成享保のゆくえ」を展開してきましたが、その内容については、読者の皆様からさまざまなご意見やご批判をいただきました。
そこで、これまでの成果とご批判への対応を考慮しつつ、さらに精度を上げた予測法で、改めて2020~50年代の日本社会を展望してみました。それが本書『平成享保・その先を読む』です。
本書では、ブログ執筆時の時代間隔を大幅に見直し、より現実的な視点に立って、「平成享保の次の、次の時代まで」、つまり人口減少の定着していく社会の方向を、大胆かつ精細に展望しています。


【目次】
◆序章 「平成享保」の時代
予測が的中した平成ムード
人口波動で予測する
個別波動の時期別特性
竜馬よりも田沼が必要!
時期別の社会特性
農業後波と工業現波を比較する
昭和元禄から平成享保へ
人口容量が飽和した時代

◆1章 曲がり角の時代…享保を振り返る
人口容量の壁
閉塞感と刹那ムード
享保の改革---第1・2・3期
集約農業技術
石高経済制度
半鎖国制度
集約農業技術の限界
石高経済制度の破綻
半鎖国制度の変質
米将軍・吉宗
米価安のパラドックス
諸色は上がる

◆2章 限界化の時代…平成前半を振り返る
享保時代の3期に学ぶ
平成0年代…政治と経済
平成0年代…社会と世相
平成10年代…政治と経済
平成10年代…社会と世相
平成20年代…政治と経済
平成20年代…社会と世相
加工貿易文明を支える3本の柱
富国強兵から経済大国へ
加工貿易文明の壁
科学技術の限界
市場経済制度の限界
グローバル化の限界
工業製品は安くなる
新たな諸色とは何か

◆3章 2020年代は混迷の続く「新元宝暦」 
「平成享保」の次の時代は…
延享から宝暦へ
側用人政権
続く「米価安の諸色高」
年貢強化が一揆を招く
始まった幕政批判
気難しい時代
新元宝暦を読む
国際情勢は14世紀がモデル
21世紀前半の国際情勢は…
人減ショックが続く
肥大化する自意識
強まる攻撃性
引きこもる人々
政治・経済も停滞する

◆4章 濃密対応の時代…明和・天明を振り返る
「新元明天」が始まる!  
田沼意次の登場
田沼意次の十大政策
第1政策=財政を再建する
第2政策=米価を引き上げる
第3政策=物価を引き下げる
第4政策=3貨制度を見直す
第5政策=農地・国土を拡大する
第6政策=新しい産業を振興する
第7政策=貿易を見直す
第8政策=大名・旗本を支援する
第9政策=農村・農民を救済する
第十政策=都市・町人を救済する
濃密社会が生まれた
新たな文化・芸術の時代
制約社会に対応する
田沼政策・3つの利点

◆5章 2035年からは「新元明天」へ
新田沼の登場
2035〜54年という時代
〝生活〟社会とは何か
贈与経済を再評価する
第1政策=財政を健全化する
第2政策=生産力を維持する
第3政策=デフレを乗り切る
第4政策=インフレを誘導する
第5政策=非工業製品を安定させる
第6政策=新しい産業を振興する
第7政策=国際関係を見直す
第8政策=地方・地域を再建する
第9政策=農山漁村・過疎地を活かす
第十政策=都市・市民の暮らしを再構築する
文化とアートの時代へ
加工貿易体制を見直す

◆終章 集約工業文明へ向かって
農業後波から工業現波へ(その1)
農業後波から工業現波へ(その2)
次期文明を展望する(その1)
次期文明を展望する(その2)
集約工業文明の3要素
再び人口増加社会へ


                          

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