人口減少 日本はこう変わる 
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現代社会研究所  RESEARCH INSTITUTE FOR CONTEMPORARY SOCIETY

古田隆彦著

人口減少 日本はこう変わる

PHP研究所

2003年9月刊

定価1500円
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人口減少社会とは、単なる“少子・高齢化”社会でも、“経済衰退”社会でもありません。
それらをはるかに超えて、
社会の構造が根本から変わる一大転換期です。
ここまで社会が激変する以上、
いつまでも従来の常識にとらわれていては、変化の本質を見逃すことになりかねません。
こうした時代を展望するには、同じように人口減少社会であった
中世後期のヨーロッパ江戸中期の日本を比較し、その延長線上に21世紀を描きだすことが必要です。
本書はこの方法によって、より多面的に、より構造的に、
世界と日本の今後を展望したものです。

【目次】

  • プロローク 二一世紀とはどんな時代か
    ◆世界は人口爆発へ◆大パニックが発生する!◆日本は人口急減へ◆衰退か成熟か?◆日本が世界を救う

  • 1 人口波動とは何か
    ◆予測が的中したバブル崩壊◆マルサスの「人口循環」説◆ロジスティック曲線という波動◆二つの人口抑制装置◆環境を変える力◆現代の人口波動説◆世界の人口波動◆日本の人口波動

  • 2 人口波動法で未来を読む
    ◆人口波動の六つの時期◆時期別の社会特性◆農業後波と工業現波を比較する◆昭和元禄から平成不況へ◆人口容量が飽和した時代◆三つの予測方法−−外挿法・規範法・循環法◆コンドラチェフ長波の欠点◆人口波動法という循環法

  • 3 世界波動は八〇億の壁へ
    ◆工業現波のゆくえ◆極限的な人口容量◆地球の物質的な許容量◆限界は八〇〜九〇億人◆最悪のシナリオ◆先進国は下降する−−欧州と日本◆「失われた一〇年」ではなく「与えられた一〇年」◆増加しつづける国々−−米国と中国と途上国◆人口パターンと社会進化◆人口減少国こそ先進国

  • 4 日本波動は五回めの下降期
    ◆下降へ向かう五番めの波◆人口はなぜ減るのか◆人口容量の限界◆逆転する農工の立場◆文化的抑制装置が作動する◆晩婚化・非婚化・少産化・多死化の深層◆出生数は回復できるか◆少子化対策で人口が減る◆移民導入の利点と欠点◆少なくとも半世紀は人口減少

  • 5 人口減少社会のモデルを求めて
    ◆一四〜一五世紀のヨーロッパ◆ペストの大流行◆中世の秋◆死の文化からルネサンス=再生へ◆成熟から革新へ◆一八世紀の日本◆下降期としての江戸中期◆成熟文化の時代◆ペストとSARS◆平成享保のゆくえ

  • 6 満員エレベーター化する社会
    ◆人口容量の限界に達した社会◆攻撃するか引きこもるか◆エレベーター効果が進む◆肥大化する自意識◆強まる攻撃性◆引きこもる人々◆自制心を取り戻す◆調整機能が現れる◆それでも続く高ストレス
  • 7 ゼロ成長でも個人は豊かな経済へ
    ◆人口減少で経済構造が変わる◆ゼロ成長でも個人所得は伸びる◆基本財は安くなる◆インフレ誘導策は有効か?◆選択財は高くなる◆ファッションの大革命◆江戸中期の消費文化◆労働生産性と創造生産性を高める◆国際分業にいかに対応するか◆産業創造への三つの方向

  • 8 爛熟・濃縮・深層化する現代文化
    ◆下降期に文化は爛熟する◆ルネンサンスの勃興◆日本波動の四つの下降期◆江戸中期の成熟文化◆なぜ文化の時代なのか◆爛熟する“コアゲ”文化◆濃縮する現代文化◆心の中の深層へ

  • 9 “増子・中年化”時代を生きる
    ◆平均寿命が伸びる◆「少子・高齢化」という幻想◆二四歳まで「子ども」だ!◆「少子化」ではなく「増子化」だ◆高齢化社会などどこ吹く風◆「青春」が消滅する◆年齢区分が拡散する◆「多数世代主導」も幻想だ◆少数世代がリードする−−プレ団塊・ポスト団塊・ポスト団塊ジュニア◆既存の言葉に惑わされるな!

  • 10  生き方・働き方を変えよう!
    ◆スローライフで知足化する◆シンプルライフが拡大する◆労働力も減っていく◆労働力を維持するには◆二つの生産性を向上させる◆高付加値人間に向かって◆人生八〇年時代を生き抜く◆サラリーマンからセルフクリエーターへ◆多毛作人生をめざして

  • エピローグ 次の波動に向かって
    ◆次の波動を準備する◆新しい技術の蓄積◆大航海時代への基礎固め◆江戸中期の技術革新◆次の文明はどこに向かうか◆超次元の文明がはじまる?
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