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現代社会研究所  RESEARCH INSTITUTE FOR CONTEMPORARY SOCIETY

ヨン様ブームの背景・・・10代後半〜20代前半の男性は「萌え系」、女性は「ゴス・ロリ系」、30〜40代男性の「コダルト系」などに共通するのは「バーチャル・ラブ」。30代以降の女性の対象が「ヨン様」。失われた「青春モデル」が不在の社会で、不安の代償行為として韓流へ走った。(ヨミウリウィークリー、2005年1月23日号)

2005年ヒット商品の予測・・・30代ゴスロリファッション、バーチャル・ラブ、男性用美脚パンツ、男性用矯正下着、リゾーム(地下茎)型流行など。(毎日新聞2004年12月27日・東京夕刊)

“少子・高齢化”という呪縛を解け・・・少子・高齢化という言葉は3つの点で現実をとらえ損なっている。・・・以下は「ヌーベル・エポック」(関西社会経済研究所、6月20日号)

人口減少の真因は人口容量の飽和化だ!・・・人口減少で、子供は減り、老人ばかりが増えていく──と聴くと、どうしても暗い社会をイメージしがちだ。・・・政府もマスコミもオピニオンリーダーも、そして一般の人々も「大変な停滞社会になる」と悲観的な見方が大半を占めている。しかしそれは「人口は増えるのが当たり前」だった自分の経験でしか見ていないから。そもそも人口は波を打つ──増えたり減ったりという「人口波動」は、人口学の開祖マルサスが指摘した人口法則の基本だ。・・・日本でも過去4回、人口波動が起きており、今が5回目。そう考えると今の人口減少は、少子・高齢化という単純な理解を超え、環境問題や技術停滞も含めて、近代工業文明が壁に当たったためだ。ここで一旦縮んだ後、また次の成長をするための「踊り場」にいる、というのが正しい現状認識だ。(関西電力web広報誌 Insight 017、9月3日

「少子・高齢化」幻想を捨てよ!・・・何よりも必要なことは「少子・高齢化」という、お役所主導のキーワードを捨て去ることだ。この言葉には、1960年代以降の人口増加=高度成長的な発想が濃厚に残っており、これに縛られている限り、新たな発想は決して生まれない。(「先見経済」5月6日号、「人口減少をチャンスに変える十大発想」)

「少子化」でなく「多子化」だ!・・・近頃の若者たちを見ると、生産年齢の入り口の15歳で社会に出ていく者はほとんどいない。・・・24歳くらいまでは非生産者で、実質的には子どもだ。もし24歳までを子どもとするなら、その数は緩やかに減っていくだけで、2010年になっても約2950万人もいる。現在の約1850万人(14歳以下)より1100万人も多いのだ。(同上)

「高齢化」でなく「中年化」だ!・・・65歳以上は1960年代の定義だ。・・・現在の65〜75歳は体力・気力もかなり充実し、仕事や年金で経済力も維持している。もはやこの年齢の人々を「高齢者」とよぶのは間違いだろう。平均寿命が70歳の時、65歳以上が高齢者だったのだから、平均寿命が80歳の現在では当然、75歳以上にすべきだろう。(同上)

ゼロ成長を“御の字”と思え!・・・なんとかゼロ成長を維持できれば、国民一人当たりの所得は伸び続ける。・・・現在のGDP約500兆円を今後も維持できれば、一人当たりのGDPは現在の393万円から、2020年には実質411万円(1.04倍)、2050年には同543万円(1.38倍)に増える。(同上)

「竜馬」より「田沼」が必要だ!・・・田沼意次は、従来、賄賂政治の典型のように批判されてきたが、彼の業績をつぶさに振り返ると、実は極めて有能なリーダーであった。・・・今の時代に必要なリーダーは、人口増加期に活躍した信長や竜馬などではない。人口減少期でも豊かな社会を実現した田沼なのである。(同上)

2020年の私鉄の駅は心のシンボルに・・・60年代から70年代にかけては野口五郎の「私鉄沿線」、80年代にはユーミンの「雨のステーション」というヒットソングがありましたね。ここに描かれている私鉄の駅は、青春のシンボルで、JRの駅ではないと思います。・・・駅というのはまさに心のシンボルであるという、センター機能を持っています。2020年の私鉄の駅というのは、そういう機能を含めた形でも再生してもらいたい。(「みんてつ」2002年9月号、座談会「2020年の駅の姿」)

 
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